上手く出来た話

~平成の最後に寿退社し、 令和の初日に結婚した私のお話~

自分の愚かさを知る

  後輩Mと一番最初に二人で遊んだ時の会話。

 名古屋時代、Mが名古屋に異動して来たばかりなのと、少し引っ込み思案なところも見受けられたので、先輩風をフルに吹かせて、映画に誘った。
もちろんMは喜んで付いてきてくれた。

本当に、Mの事は名古屋に来るまで全く知らなかったので、自己紹介的な感じで、出身どこ?部活何?など聞いていた。

カウ:「実家どこなの?」

M:「調布です。」

カウ:「高校は?」

M:「あっ、都立です。」

カウ:「へー。学区は?」

M:「私、他の学区受けたので。」

カウ:「へー。私は、F高受けて、受かったけど、行かなかったんだ!わかるF高?N高が一番で、F高が2番目に良いの!でもけっちゃったんだよね~!」

物凄く自慢げに話した!

すると、

M:「わかりますよ!私、そのN高、F高、のN高なので。」

カウ:「えっ!」

これは、もう笑うしかなかった!

カウ:「マジで!?今の私の発言チョー恥ずかしいんですけど!やばいわぁ~!」

自分の愚かさに笑いが止まらなかった。

ただ、物凄く負けず嫌いな私は、

カウ:「じゃー、大学は?」

M:「早稲田です。」

カウ:「へー、N高出てる割には大したことないね。」

何て、馬鹿げた醜い強がりを後輩にしているのか!!

何を言っているのだ!!私は、自分の学歴を棚に上げ、早稲田なんて何度浪人しても絶対にいけない大学に行った後輩に対して「たいしたことないね~」なんて言っている。

本当に愚かで恥ずかしかった。

でも、この話は誰にしても絶対笑ってもらえるので、大好きな話だ。