モテル女性は大変!!
モテル女性は、生まれながらに奇跡を引き起こすパワーを持っている。
大分に転勤中、大分で1番モテルと言っても過言ではない女性と同じ事務所で働いていた。一緒にお仕事できただけでもラッキーだったが、彼女の周りでは常に自信に満ち溢れたメンズ達が入れ替わり、その都度伝説的なハプニングを引き起こしてくれるので一緒にいて飽きることがなかった!
彼女の名前は・・・大分のMミ。
カウ:「あれ?Mミ今日も眠そうだね?」
Mミ:「あーうん、ちょっと夜遅かったから♪ふっ、ふっ、ふーん♪」
今日も鼻歌を歌い、いい匂いとフェロモンを振りまいてくれている。
その日は、東京の本部から部長が来ていたので夜は事務所の皆で懇親会へ出かけることになっていたが、Mミは取引先との先約があるとのことで懇親会は不参加だった。
しかし、人口40万人の小さい街で、奇跡が起きる!
居酒屋の個室に入り、会話を楽しんでいると、どこからか聞き覚えのある声が聞こえてくる。
上司:「うん?聞き覚えのある声が聞こえるなぁ。」
この笑い声。。。
カウ:「Mミの声じゃないか?」
個室の襖で仕切られた隣の部屋にMミがいる!
ここから、我々懇親会メンバーは息をひそめ、襖の向こうの声に耳を傾ける。
有難いことに、Mミは隣に我々がいることなど気づく余地もない。
隣の部屋の会話はどんどん盛り上がり、、、
取引先さん:「Mミさん、本当に可愛いけど、お付き合いしている人とかいないのですか?」
Mミ:「えー、今はいないですよ~。」
取引先さん:「いい感じの人とかは?」
“いい質問だ!!”
Mミ:「えっ?さぁ?」
取引先さん:「どうなんですか!?いるんでしょ!?」
“さぁ、Mミ答えるのだ!!”
最近大分のとある社長と別れたことは知っていたが、次の人のことは誰も知らない、、、ワクワク
Mミ:「会社の人には言わないでくださいね!実は、気になる人がいるんです。でも大学時代の同級生で東京にいて、しかも、お仕事がすごく忙しいから毎日夜中に電話でお話してるんです。昨日も3時くらいまで話てて、仕事中眠くて~」
カウ:「おやっ!!最近眠そうなのは、このせいか!!」
もう、話を盗み聞ぎしているワクワクさと内容の面白さで、私たちは少年のようにはしゃいでした。しかし、実際は歴とした大人なので、盗み聞ぎしている罪悪感も多大に感じていた。
そこで、
上司:「よぉーし、こうなったら隣の部屋に、何か料理を大量に頼もう!それで、お隣の方から差し入れです。と伝え、えっ、だれ?となったところで、襖を開け、聞いてしまったことを謝ろう」
先輩:「どうせなら、もう夜も23時を回っているし、重~い料理をいっぱい頼もう!」
カウ:「チキン南蛮、とり天、オム焼きそば、豚の角煮、、」
”キャッ、キャッ、キャーッ”
上司:「いっぱい差し入れが来てMミ驚くぞー」
我々は、これから襖の向こうで繰り広げられるであろう展開を各々想像しワクワク、ニヤニヤしながら過ごしていた。
料理ができあがりそうなころ、、、
襖の向こうから突然、
取引先さん:「大丈夫ですか!?Mミさん大丈夫ですか!?」
カウ:「おや?なんだか様子がおかしいぞ?大丈夫か!?」
取引先さん:「救急車、救急車呼んでー!!」
懇親会メンバー全員:「えっ!」
襖を開けると、Mミが過呼吸で苦しんでいる!!
カウ:「Mミ、大丈夫?」
個室に入っていくと、取引先さんは我々見てビックリ!!
取引先さん:「なぜいるのですか?すみません。突然、体調悪くなったみたいで。我々が、責任もって救急車で病院ついていきます。申し訳ございません。」
取引先さんは、それはもう本当に焦っていて、平謝り。
しかし、我々は、Mミが寝不足からきた酔いで、大事には至らないと分かったため、思わず吹き出して笑ってしまった。
そんな中、救急車が静かな街に大きな音を立て到着し、Mミは取引先さんと一緒に運ばれていった。
その様子を窓からみんなで眺め、不謹慎だとわかりながらも誰しもが想定外の展開に涙を流しながら、笑っていた。
時間がたち笑い転げた息も落ち着いてきたので、
上司:「さぁ、夜も遅いし我々も帰ろうか。」
となった。その時!
ガラガラガラー、襖が開く!
店員さん:「お客様、ご注文のお料理できました。どうぞー!!」
チキン南蛮!とり天!オム焼きそば!豚の角煮!!、、、
全員:「あーッ!!」
それはそうだ!頼んだ料理の運び場所は皆救急車に乗ってしまった為誰もいないのだ。
これまた、想定外の出来事に、笑いと涙!!
その夜、悪ふざけの反省とともに、必死で重いメニューを全部食べて、クタクタになりながら岐路についた。
翌日、Mミは始業時間ギリギリで出勤。
Mミ:「なんか、昨日、倒れた時、カウさんの笑い声が聞こえた。。。」
と言っていた!笑
この件で、全ての行いは自分に返ってくる!という事を身を持って学ぶことが出来た!ただ、ただ、面白かった~。