上手く出来た話

~平成の最後に寿退社し、 令和の初日に結婚した私のお話~

来て良し、帰って良し

 カウ家の初孫。姪のアンナと実家で遊んだ。母は、張り切って私たちが昔遊んでいたシルバニアファミリーを屋根裏部屋から引っ張り出してきて1つ1つ丁寧に洗い、段ボールでアンナ用のお家も作り、足で進めるブーブー(車の乗り物)も母の実家からもって帰って来て遊ぶ準備万端だった。
 2歳になり、人見知り真っ盛りのアンナは、やはり最初はピクリとも笑わず何か刺激するとすぐ号泣してしまう。その分場所に慣れてきて、調子が出てくると我々も嬉しくて仕方がなく、沢山遊んであげる。アンナが何をやっても大人たちは大爆笑する。なんて幸せな光景だ。
 そんな中、アンナが心を開きだし、シルバニアファミリーで母と遊びだした!母は一生懸命、声を高くして「くまさん!うさぎさん!りすさん!」とおしゃべりをする。アンナも喜ぶ。大分長い時間遊んだ母がソファに座り一息ついた。
「ふー」
すると、アンナが母の手を持ち
「あーそーぼ」
可愛い。。。
可愛さに負け、重い腰を上げまたシルバニアファミリーの前へ。

アンナが帰った後一言。
「孫は、来て良し、帰って良し。は本当だわぁ。」

しばらく、くまさん、うさぎさんのダメージは続くであろう。
幸せな疲れもあるもんだ!