上手く出来た話

~平成の最後に寿退社し、 令和の初日に結婚した私のお話~

贅沢な話

 贅沢な話だが、結婚前のバリバリ働いていた頃は、欲しいものは全部自分で買えたので正直、人からプレゼントされることはさして嬉しくなかった。むしろ、相手を喜ばせたくて、何か面白いものを見つけたらすぐ買ってプレゼントを贈るプレゼント魔だった。
 しかし、専業主婦になった途端、人から頂けるプレゼントが本当に嬉しく有難い!
結婚祝いで、新生活で使える実用的なものを沢山頂いた。特に私は全く料理をしたことがなかったので、キッチン用品を多く頂きとても助かっているし、自分では買わないけれどあったら嬉しいものなどを頂き重宝している。あと、他の人と被ってはいけないから、事前に何が欲しいか聞いてきてくれる人もいた。ありがとうございます。
 

 そんな中で、高校時代の友人のグループからのプレゼントには驚きと発見があった。

 プレゼントの中身は、お洒落な置き型タイプの照明だ。木で円形になった内側にLEDが内照されており、円の上下に磁石の入った木の玉がぶら下がっている。その磁石をくっつけると照明がつく。オシャレ~!ただただ、オシャレ~!貰ったその日に、食卓で使い、そのお洒落な照明の中で夕ご飯を食べた。

 正直、お洒落な照明は生活していく上で絶対に必要か?と問われれば、そうではない。しかし、必要だ。必要だった。生活に彩が生まれる。だから必要だ。

 たまにの贅沢。必要だ。日よけ機能などほぼないオシャレ帽子。必要だ。皮靴についているスタッズ。必要だ。到着時間は一緒なのに高いグリーン車。必要だ。胸元についているロゴワッペン。必要だ!100円均一でも売ってるよ~。だけど、ウエッジウッドのカップで飲みたいの。必要な時間だ。


 堅実に生きていくことは大切だ。

ただ、高校の友達から何か大切な気づきをプレゼントしてもらった気がする。