インド旅行と人生観 - 上手く出来た話

インドは、”インドから呼ばれたら呼ばれた時に行く場所”と聞いていた。そして、”行くと、人生観が変わって、ドはまりしてしまうか、全く合わないかのどちらかだ。”ということも良く聞いた。
　実際、”呼ばれたら行く場所”という意味はよくわかった。今まで、兄がインドに行こうと、友達がバックパッカーでインドを旅しようとも、その話を聞いても一度も行きたいと思わず、興味すら湧かなかった。

　しかし、27歳の冬休み。朝職場で後輩と「冬休みどこ行くの～？」「まだ決めてません～。」「誰と行くの～？」「まだ考えてません～。」と軽～く、会話をしていた。そして、何故か突然「インド行こうか～？」と私が言ってしまった。何でかはわからない。ただ、言ってしまった。「あー、面白そうですね～。行きましょう～。」後輩もゆるーい感じで乗ってきて、そして、そのそして、そのまま昼休みにインド旅行を申し込んできた。

　今日の朝までインドに行こうなんて一度も思った事ないのに、自然な流れで突然申し込んでしまった。

　これは、もう呼ばれた！呼ばれたとしか考えられない！

　旅は、実際、今まで行った海外の中で一番刺激的で、映画の中にいるようだった。

匂いも、気温も、急成長している街の勢いも肌でそのまま感じることが出来た。

タージマハルは人生でベスト３には入る美しさの建物だった。

インドカレーは毎日食べても飽きなかった。

ガンジス川は想像を絶するほどの汚なさで、沐浴しようと思っていたのに、触る事すらできなかった。

　本当に本当に最高に刺激いっぱいの旅だった。

　そして、インドに行くと変わるという人生観は、、、

　全く変わらなかった。

確かに刺激的で影響は受けた。

しかし、1週間やそこらの旅で人生観が変わってしまうほどの生き方はしてきていない。