上手く出来た話

~平成の最後に寿退社し、 令和の初日に結婚した私のお話~

言霊パワー!!

 会社の先輩Fさんとは高校も同じで家も近い。高校時代直接の面識はないが、2つ上の兄と同学年の為、兄の卒業アルバムに載っている。それだけでも何か縁を感じるが、その後13年間の会社人生で常に近くにいる存在だった。

 内定者の時、OG訪問をする機会があった。私はもちろん高校も大学も同じ当時池袋勤務のFさんを訪問することになり、2人で夕食を食べた。こちらは、まだ尖ったダンサー気取りの大学生だ。それはもうノリノリで、Fさんと話していた。その会話の中で、

カウ:「あー、私嘘つきなんっすよねー」

と何度も言っていたらしい。

翌日、もちろんFさんは、人事やら周りの人に、

Fさん:「昨日の内定者やばかった。嘘つきだ。あの人は取らないほうがいい!」

と言っていたらしい。

 1年後、私は無事入社でき、研修期間を経て本配属へ。配属先は津田沼。そこにはなんと池袋から異動してきたFさんがいた。

Fさん:「うわー、あの時の嘘つきがきたー。距離を置こう。」

と思ったらしい。

実際の接し方でもそれを感じていた。

しかし、私は気にせず新入社員らしく、全てを吸収するために、元気に、明るく、一生懸命、毎日仕事をしていた。余談だが、後に、私も先輩になり教育係になった時、自分の新入社員時代を振り返ると、あんな子いたら本当に可愛くて仕方ないだろうな。と思った。

Fさんとは約半年間、ある程度の距離を保たれながら過ごした。

が、ついに訪れてしまった。帰りのエレベーターが一緒になった。

私たちは家が近いため、帰りが一緒になると津田沼から1時間ずっと一緒になる。それを暗黙の了解で避けるようにしていたが、ついに来てしまった。

Fさん:「あっ、とうとうこの時が来ましたね。一緒にかえりましょうか。」

カウ:「はい!よろしくお願いします!」

私は、嬉しかった。

仕事のたわいもない話をした後、Fさんがふと

Fさん:「カウって意外に、普通だよね。」

カウ:「はい!そうなんですよ!やっとわかってくれましたか!私、普通なんです!ありがとうございます!」

そこから打ち解けてもらい色々な相談に乗ってくれる最高の先輩になった。

そして、このFさんとの会話は今思うと、後々全て当たっていることに気づく。

・カウは意外に普通だよね。→はい。

・カウは今(22歳)でこんな感じ(ものすごく幼い)だけど、30歳になった時どうなっているんだろう。実際何も変わってなさそうだな。→はい。何も変わっていませんでした。実際30歳の時にFさんに、こうなりました!と私を見せに行きました。

・カウさんは将来大きい部署にいそうだね。→はい。27歳から35歳までずっと大きい部署にいました。

すごいな。全部当たっている。
 そして、Fさんが私に言った事だけでなく、私がFさんに言ったこともその通りになった。
34歳で名古屋から東京に戻ってきた際に、

カウ:「いやー、そろそろ結婚でもしようかと思います。」

Fさん:「えっ?相手いるの?戻ってきたばかりでそんなにすぐできないでしょ?」

カウ:「いや、相手はいないですけど、あー、でも何かできる気がするんですよ。今まで結婚したいなんて思っていなかったことを感じるようになったので。」

渋谷からの帰りタクシーの中で話したのをはっきりと覚えている。
 そして、1年後、私は今、会社を辞め、今こうして引っ越した部屋のPCの前でこうして「上手くできた話」を書いている。”人生上手くできているなぁ。”と思いながら。

言霊?口に出して言ったことは本当にそうなる。
→本当だ!

では、言っておこう!

 私は、毎日笑い転げながら、夫グレイスと過ごし、天使のような子宝に恵まれ、幸せに感謝しながら過ごしていくだろう!!
なぜならば、出会う前からそう感じていたから。

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お部屋でPC!