上手く出来た話

~平成の最後に寿退社し、 令和の初日に結婚した私のお話~

アンナの誕生!!

 私には、2つ上の兄の長女、カウ家の初孫、アンナがいる。アンナの出産予定日は2017年6月5日だった。
 私は、生まれてすぐに自分と血の繋がった赤ちゃんに会いたかった為、9日(金)と10日(土)を休みを取って名古屋から帰って来た。初産だから予定日より遅れるだろうと思っていたのと、もしまだ生まれなくても10日が母のお誕生日だから、それをお祝いして名古屋に帰ればよいと思っていた。


 9日、いつでも病院に行ける体制で友達と遊んで過ごした。しかし、兄からの連絡はなく。。。
 10日午前中。連絡なく。。。お昼過ぎに、

「もう今日は生まれないから、名古屋帰りなさい。生まれたら写真送ってあげるから」

と母に言われ、渋々帰る準備を始めた次の瞬間、兄から電話がかかってきた!

兄:「今生まれた!」

母:「うそ!生まれたの!?陣痛が始まったんじゃなく!?」

兄:「うん。陣痛は昨日から始まってて、やっと今生まれたんだよ~!!」

声から幸せすぎる嬉しさが伝わってくる。

母:「あらー!私と同じお誕生日じゃない!!運命感じちゃうわぁ~!!キャー!!」

カウ:「すぐ、病院行こう!!」

午後2時父が車を運転し病院に着き、姪のアンナに初対面した。


 何人もの友達の子供を見てきてどの子も可愛かった。が、血の繋がった新たな命を目の前にすると、自然の摂理を感じざる負えなかった。同時に、溢れんばかりの愛おしさが芽生えた。これが叔母になるという事か。自分と同じ顔をした幼い命を目の前に、

“これからアンナに恥じない叔母ちゃまにならないと!”

と思った。


そして、名古屋への帰りの新幹線で、

「6月10日、母のお誕生日に合わせて生まれ、私が名古屋に帰る時間までに面会まで出来るように出てきて。。。なんて空気の読める子だ!さすが、カウ家の初孫!!出来る子!!」
と早くも叔母バカになっていた。


毎年、6月10日は盛大にお祝いしないとな!
母は、
「私のお誕生日、全部アンナちゃんに持っていかれちゃったわぁ!」
と笑いながら言っており、私も
「アンナのお誕生日会しよう!!」
と両親と兄に声をかける。

でも、誰よりもママのお誕生日をお祝いしたいんだよ。



だって、ママがいなかったらお兄ちゃまは生まれてこないし、ママが育てないとお兄ちゃまはあんな優しい良い子にならなかったし、優しい良い子にならなかったらあんなに可愛いくて

若い奥さんと出会わず、アンナも生まれてこなかったから。


だからママ、お誕生日おめでとう!!

毎年お祝いするよ!!

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2人のお誕生日!!