平成を駆け抜けた祖母②
祖母の話は尽きない。
今日は、遺伝、血筋という事を考えてみた。
祖母がシリコンを入れていたお話をしたが、実は、父、頭に髪の毛を植えている。
まずは、私が小学校4年生の時に突然カツラをかぶりだした。これは祖母の勧めだ。
私の家は友達が良く遊びに来る家なので、誰かかが来るたびに、パパがカツラをつけているか?箪笥の上にカツラが置いたままになっていないか何よりも先にチェックした。
そして、外出した際は風が強いと常に飛んでいかないかハラハラして過ごしていた。
大人になってから知ったことだが、周りの友達は全員わかっていて、みんな各家庭の教育がしっかりしていたのだろうカツラについてからかってくる人は一人もいなかった。良い友達ばかりだ。
大人になって気になったことが、パパはカツラをつけて初めて会社に出勤した日はどんなだったんだろうと。これは今想像してみてもドキドキする。周りの人のリアクションも気になって仕方がない。ただ一つ言えるのは、強靭の精神の持ち主であるという事だ。
話は戻り、遺伝、血筋の話。
月日は流れ、また私が高校生の時に突然カツラから植毛に変わった。
聞くと頭皮に人口髪の毛を打ち付けて植えていくらしい。なので、抜けた個所には画鋲でさした穴のようなものが残っている。
この話を聞くと、怖くなるが、パパは何も臆することなく今でも定期的に植えている。
ある意味、こんなことができる父を勇気ある人間だと思い尊敬していた。が、祖母がシリコンを入れている、しかも半世紀も前に入れているという話を聞いたときに全て納得した。
これは血筋だと。
そして、祖母の孫、父の娘に当たる私も27歳の時に何の躊躇もなく、コンタクト半年分を買う現金をその日持ち合わせておらず買えなかった瞬間に、「あ!レーシックしよう!」と一瞬で決め手術をした。
怖くなかった?よくやったね?失敗したらどうするの?と良く言われたが、心配しても仕方がないし、2.0で見える世界があるほうが良い。
また、レーシックした人は見えすぎてしまうから老眼に早くなるとも聞く。
しかし、もし私が早く老眼内なった際には、近年の進化した医療技術で老眼を治すレーシック手術もあるらしいので、すぐに受けるだろう。
祖母の胸にシリコンを入れた話を聞いた時、父の頭の事、私のレーシックのこと、全てが何だか納得できた。
これは遺伝?血筋だ。
そして、祖母の血が流れていると感じられること。なんだか嬉しい。